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虫歯の進行段階と治療方法|川崎市の歯科医が解説

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2025.06.05

虫歯は自然に治りません
「虫歯があるかもしれないけど、まだ痛くないから…」と受診を先延ばしにしていませんか?
虫歯は進行するほど治療が大がかりになり、歯の寿命にも影響します。
この記事では、虫歯の進行段階ごとの症状と治療法について、川崎市の歯科医がわかりやすく解説します。

虫歯の進行は5つの段階に分かれます

● C0(脱灰・初期虫歯)
歯の表面(エナメル質)がわずかに溶け始めた状態で、痛みなどの自覚症状はありません。
この段階では、フッ素塗布や経過観察により虫歯の進行を食い止めることが可能です。

● C1(エナメル質の虫歯)
虫歯がエナメル質にとどまっており、冷たいものがしみることがあります。
治療は、虫歯部分を削って白い詰め物(コンポジットレジン)を詰めます。

● C2(象牙質の虫歯)
虫歯がエナメル質を超えて象牙質に進行した状態です。
冷たいものや甘いものがしみる・ズキズキする痛みが出ることがあります。
治療は、虫歯を削って詰め物(インレーなど)を行います。

● C3(神経に達した虫歯)
虫歯が神経(歯髄)に到達し、激しい痛みや夜間痛が出ることも。
治療には、根管治療(神経を除去し可及的に消毒・封鎖)が必要です。

● C4(歯根だけ残った虫歯)
歯の大部分が崩壊し、歯根だけ残る重度の虫歯です。
痛みが一時的に消えることもありますが、進行しています。
抜歯または高度な根管治療+被せ物での対応が必要です。


虫歯の進行段階ごとの治療内容と通院回数

◆ C1・C2(比較的初期の虫歯)

治療法:虫歯を削って白い詰め物(レジンやインレー)を行います。
通院回数:1回〜2回程度

◆ C3(神経まで進行した虫歯)

治療法:根管治療(神経の除去・消毒・封鎖)
通院回数:3〜5回程度(症状や部位により異なります)

◆ C4(重度の虫歯)

治療法:抜歯や、歯の保存治療+被せ物など
通院回数:抜歯後も含めて数回以上


よくある質問(Q&A)

Q. 痛みがない虫歯は放っておいても大丈夫?
➡️ いいえ。 神経が死んでいるなど、進行していても痛みがない場合があります。放置は危険です。

Q. 保険と自費で治療内容に違いはありますか?
➡️ はい。 使用する材料や治療の選択肢が異なることがあります。
患者様のご希望や症状に応じて、最適なプランをご提案しています。


まとめ:虫歯は「早期発見・早期治療」がカギです

虫歯は、初期段階で発見・治療することで、歯を守ることができます。
進行してしまうと、治療も費用も大きくなるだけでなく、歯の寿命にも影響します。

「少ししみる」「何となく違和感がある」
そんなときは、ぜひ早めに歯科医にご相談ください。
定期検診を受けていない方にも受診をおすすめします。


監修:なかの歯科 副院長 中野陽平

所在地:神奈川県川崎市川崎区東田町11-1

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