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歯ぐきから血が出るのは歯周病のサイン?|川崎の歯科医が解説
2025.08.21
「歯みがきのあと、歯ブラシの毛先に血がつく」こんな経験はありませんか?
実は、歯ぐきの出血は歯周病の初期サインであることが多いとされています。ただし、強くこすり過ぎた刺激や小さな傷でも起こるため、見極めと早めの対処が大切です。日本歯科医師会も、歯と歯ぐきの境目が赤く腫れて触れると出血する状態を“初期の歯周病像”として示しています。
出血は「炎症」の合図。放置は危険!
健康な歯ぐきは、軽いブラッシング程度では出血しにくいです。出血が続くのは、歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(細菌の塊)で炎症が起きている合図と考えられます。炎症が歯ぐきに限局した初期段階(歯肉炎)から出血は確認できます。さらに炎症が骨まで影響が及ぶ(歯周炎)と、歯が揺れるといったトラブルに発展します。
2. 受診の目安
次のようなケースは、受診をおすすめします。
・何もしていないのに血や膿が出る
・口臭が強い
・歯ぐきが腫れて痛い
・歯が浮いた感じがする
3. よくある誤解
・「血が出るから磨かない方がよい」→ ×
プラークが残っていると炎症は続きます。正しいケアと治療が近道です。
・「痛くないから大丈夫」→ ×
歯周病は“静かに進行する病気”。出血だけが症状として現れることもあります。
・「市販の洗口液だけで治る」→ ×
症状が軽くなっても原因の歯石・プラークを除去しなければ再発します。
川崎区の皆さまへ
まずは検査で原因を見極め、適切な治療とセルフケアのコツをお伝えします。
「これって歯周病?」と迷ったら、早めにご相談ください。
監修:なかの歯科 副院長 中野陽平
所在地:神奈川県川崎市川崎区東田町11-1